子犬の散歩はいつから?散歩で役立つしつけとマナーを学ぼう

初めての屋外でチワワの子犬を抱きかかえるイメージ

子犬にとって外を散歩するということは、ストレス発散や運動の観点からだけではなく、人間社会に慣れるつまり、社会性を身に付けるという点においても、とても重要な要素となっていきます。

そして何よりも、日光を浴びたり、四季折々の風を感じることのできる散歩は、好奇心旺盛な子犬にとって、だんだんと日々の楽しみへと変わっていきます。

自分以外にも他の犬がいることを知り、路上には自動車という、得体の知れない物が走り、歩行する人間がいて、声をかけてくる大人もいる。

すべてが新鮮で、目で見たもの、鼻で嗅いだもの、耳で聞いたもの、全てが生きる糧となっていきます。

子犬の散歩はいつから?

路上に座り込む小さな犬

早いうちから、社会に慣れるという意味では、早いに越したことはないのですが、子犬は、母犬から産後に受け継いだ抗体が減り、ウィルスや病原体に対する免疫が弱いため、しっかりとワクチン接種を受けて準備を整える必要があります。

一般的に子犬の散歩デビューは、

「3回目の混合ワクチンが終わって2週間経過したら」

と言われていますが、

外気に触れてみるという点においては、

2回目のワクチンを終えて2週間経過したあとであれば、

飼い主が抱っこした状態で、庭先や近所を散策してみるのも良いでしょう。

自分で歩かせるには、骨格(とくに膝関節)の形成や筋肉の発達を考えて、時期を判断する必要があります。

尾を引く動作が目立ったり、歩行が不安定で危険と感じた場合には、抱っこでサポートして様子を見るなど、少しづつオーナーさんが様子を見ながら判断していく必要があります。

編集部sana.suzuki
抱っこ散歩には、抱っこ紐と言われるスリングタイプのバッグや犬用キャリーバッグがあると便利ですよ♪ はじめての子犬にとって、外は好奇心が湧くと同時に怖いと感じるところでもあります。交通量が多い場所や人の往来の激しいところは避けて、静かな公園や庭先などから徐々にスタートしてみましょう。

子犬のはじめての散歩の理想時間は?

初めてのお散歩に行く仔犬と少女

子犬のはじめての散歩にかける時間の目安は、5分~10分程度が理想的です。

これは、自宅の周りを軽く1周する程度の時間です。

散歩を終えて、もしも、元気そうだったり、「もっと散歩したい」といった仕草があったとしても、初回は目安を守り、2回目はもう少し長く、3回目はさらにもう少し長く…。といった具合に少しづつ距離と時間を伸ばすようトレーニングしていきましょう。

散歩の頻度はどれぐらいが目安?

お散歩中に飼い主に抱っこされている子犬

子犬の散歩は、できれば、朝夕2回程度。

5分~10分程度のお散歩を計2回できればまずは十分です。

室内で動き回る環境で生活しているわんちゃんなら、朝夕どちらかに1回でも良い場合があります。

また、子犬が散歩の回数を重ねて、外の散歩に慣れてくれば、休息をきちんと取りながら複数回の散歩でも問題はありません。

どんな道を散歩すると良い?坂道や砂利道は大丈夫?

公園で散歩をするトイプードル

最初の頃は、できるだけ坂道や砂利道は避ける

子犬のうちはできるだけ坂道や砂利道など舗装状況の悪い道路は避けましょう。

歩くという動作にまだ慣れていない子犬にとって、坂道はかなりハードなトレーニングです。(もちろん傾斜にもよりますが)

傾斜のある坂道を散歩する場合は、少し散歩に慣れてきた1才以降~。

舗装状態の悪い道路や砂利道をお散歩する際には、肉球を傷つけないか、状態を見極めながら慎重にお散歩する必要があります。

子犬が疲れている仕草をみかけたら散歩を控える

犬は基本的に散歩が好きな動物です。室内飼育しているわんちゃんならなおさら外の世界に出かけたがります。

リードを準備する仕草をするだけで、散歩のシグナルを察知し、しっぽを振って喜ぶそぶりを見せるでしょう。

でも、そんな散歩好きの犬でも、疲れていると散歩を嫌がる場合があります。

 

●うなだれて動こうとしない

●立ち上がろうとしない

●リードや首輪を嫌がる

●食欲がない

深刻な病気でない限り、このような状態のときは散歩を嫌がるほど疲れている可能性が高いと言えます。

散歩に出かけるタイミングはできるだけ決まった時間帯に出かけるのが望ましいです。

犬も人間と同じように生活が規則正しく、ルーティーンができるとストレスも溜まりにくく生活がしやすくなっていきます。

子犬のうちからリーダーウォークをしつけよう!

飼い主に散歩のしつけをされている子犬

犬と公道を散歩をする際には、最低限、守るべきルールがあります。散歩が初めての子犬であればなおさら、その行動を見守り、間違った行動をしつけて正していく必要があります。

リードは引っ張らせない。あくまでもオーナー主導

犬が主導でリードを引っ張る行為について考えてみましょう。

犬が飼い主より先を歩くということは、犬が飼い主よりも先に障害物やトラブルに出くわす可能性が高くなるということです。

たとえば曲がり角を曲がった瞬間や交差点に差し掛かった際など、飼い主が気づかない死角から車や自転車、バイクが飛び出して来たり、他の犬に急に遭遇してしまったり…。興奮して噛みついたり、吠えて迷惑をかけてしまったり、最悪の場合、交通事故の原因にもつながりかねません。

リードはあくまでも飼い主が主導となり、犬は飼い主の横(内側)を歩行するようしつけます。前方の安全を確かめながら歩行するようにしましょう。

リーダーウォークをしつける

愛犬の魔法使い camacoさんの動画

【感動】意地でも人に付いて歩かない愛犬が変わった!! ひっぱり癖・拾い食いも直せる『魔法のリーダーウォーク』

リーダーウォークとは、お散歩時、飼い主との距離を付かず離れずの一定の範囲内に留める歩行方法です。

飼い主がリーダーであることを理解させ、飼い主の指示や命令で犬を服従させます。これは少し乱暴に聞こえるかもしれませんが、犬が人間と共生していくためにとても大切なことでもあります。

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